仕事などの疲労感が抜けない時の対処法とは?!

Q: 仕事の疲れが取れません? 忙しい日や週末には睡眠はしっかり取るようにしていますが、何かすっきりしない感がいつも残ります。運動などを取り入れた方が良いのでしょうか?

A: ご質問ありがとうございます。

さて、ご相談の内容ですが、お仕事などの疲労感は結構多くの方々に、ご経験があるのではないでしょうか?!

このご時世ですから、仕事以外でも様々なことで疲れを感じるかと思いますが、疲労にも精神的なことから感じる場合や、肉体的な疲労感など多種に渡ります。

そこで誰でも気軽に出来ることで、これらを解消する方法等を分かりやすく説明いたしたいと思います。



1、消極的休養(パッシブレスト)とは!

さて、ご質問の内容から分かることは、睡眠は意識的にしっかりと取られているみたいですが、これらの疲労回復方法のことを“消極的休養“(パッシブレスト)といいます。

これは寝るとか、座るとか、横になるとか身体を安静にさせて、疲労回復を行う方法を表してます。これらは一般の方にも周知されていることであり、疲労回復には非常に有効な手段として取り入れられています。

特に“睡眠“は重要で、睡眠障害を抱えておられる方の多くは慢性的な疲労感をお持ちの方が多いと言われています。

2、運動は精神的な疲労を軽減させる!

また、運動を取り入れた方がいいですか?というご内容は、日頃、運動を取り入れられていないということが推測できます。

運動の効能は、筋力、持久力など主に体力的なことが捉えられますが、運動中や自分が好きなスポーツなどを行っている時には、一時的に仕事のストレス、ご家族等の悩みや問題を忘れて没頭できるという効果があります。

これはスポーツなどの肉体活動が、精神的疲労を回復させる方策としては、非常に有効なことだということです。

しかしながら、スポーツや自分に合う運動と言われても、今まで運動に全くご興味が無かった方々には、いささかハードルが高いと感じませんか?💦

そこでです!

3、積極的休養(アクティブレスト)とは!

そんな方々にお薦めしたいことが、疲労を感じた日や疲労が残るような作業をした場合には、逆に身体を動かして休養を取る“積極的休養“(アクティブレスト)と呼ばれる方法を取り入れてはいかがでしょうか!

これは疲労を感じた時に、消極的休養とは逆に軽く身体を動かす(歩く、軽く走る、エアロバイクを漕ぐ、泳ぐ、ストレッチ等)ことにより、身体の疲労を回復させる方法です。

これなら運動にご縁が無かった方でも、軽く歩く程度のことなら、さほどハードルは高くないかも知れません!

また、運動後やスポーツの後などにクーリングダウン(同じく歩く、走る、漕ぐ、ストレッチ等)と言われていることも、積極的休養に当てはまります!

4、血流促進こそが疲労回復のカギ!

この積極的休養と言われる、軽い運動をすることにより身体の“血流“が促進されます。

この血流は、心臓から送られる様々な酸素や栄養素は、動脈によって各部位に運ばれますが、疲労回復の役割を受け持つ静脈では、身体の二酸化炭素や疲労物質、乳酸等を回収し、除去分解を促進するのです!

これを分かりやすく例えますと、心臓というショッピングセンターから買い物をし、品物を家庭に持ち帰りました。

持ち帰った品物は中身を取り出したら、外箱や包装紙はゴミになり、可燃ゴミ(二酸化炭素や老廃物)となり、それを回収してくれるゴミ収集車が“血流“ということになるのです。

また、入浴も効果的です。

普段、シャワーのみという方もおられると思いますが、この湯船に浸かるというのは、日本の伝統的な疲労回復法です。

身体を温めると、血管が拡張するために同じ理由で効果が見込まれますし、水圧などでも血流が促進されます!

もし、シャワーが毎日という方には特に疲れを感じた時には、入浴はお薦めいたします。

これらの積極的休養を取り入れると、安静にして身体を休める消極的休養よりも、老廃物の一つである血中乳酸を半減させるには、安静休息で25分、アクティブレストでは約10分程度で、約1/3の時間にて老廃物等が除去されることになるのです。

5、水分補給も血流を促進させる!

もう一つ、大切なキーポイントがあります。それは水分補給を忘れないことです。

よく運動中にはこまめに水分を補給しなさいと言われますが、これは脱水症状にならないためもありますが、水分を摂ることにより運動で発生した老廃物等を、血流にて分解除去を早めることになるからです。

まとめ

1、疲労を感じた時に、睡眠、座る、横たわるなど、身体を休めることによる回復法を消極的休養(パッシブレスト)と言う。

2、運動やスポーツを実践することで、精神的なストレスや疲労の改善効果がある

3、安静に休むより、身体を動かして疲労を回復を目指すことを積極的休養(アクティブレスト)と言う。

4、血流促進こそが疲労回復の鍵となる。

5、水分補給も疲労回復に必要な血流を促進させる。

疲労は精神的、肉体的と様々な原因がありますが、安静休息と同時に身体を動かして改善させる方法も試されてはいかがでしょうか!

きっと、今までと違った身体の感覚があると思います。

是非、お試しくださいませ🙇‍♀️