アウトドアスポーツを行う多くの方は、大自然の魅力を感じ、自然を相手にすることの奥深さを楽しむことが出来るのが、醍醐味の一つなんだと思います。
その中でも、山登りは誰でも気軽に始めることが可能で、冬山や山のレベルさえ間違えなければ、危険を回避しながら、ご家族共通の趣味、レジャーとして楽しまれている方も、多いのではないでしょうか!
さて、そこで質問です?
山登り(登山)をする時に、心拍が上がり、気分的にも苦しく感じるのは、上りですか?下りですか?
★登山を苦しく感じるのは断然上りである!
結論から申しますと、間違いなく上りの方が心臓の鼓動が増え、息苦しさや気分的にも結構苦しく感じます💦
私ごとですが、毎年日本三景の一つ、宮島(厳島)の弥山という山に登ります⛰
時間にして一時間少々ですが、上りの途中では(なんでこんな辛いことをw😢)と毎年思ってしまいます・・が
唯一、頑張れる楽しみの一つは、頂上でこちらのお弁当を食べることですw
話を元に戻しますw
それに比べ、山を下る時は息苦しさもありませんし、心拍も上りに比べては上昇しません。また、気分的にも帰れる?という余裕がありますよね🤗
★筋肉的には下りの方がダメージを受ける!
しかしながら、筋肉的にはダメージが大きいのは、断然下り傾斜です!
これを解説いたしますと、上りは斜面や階段に対し、脚を踏み出して主に太ももの筋肉を縮めながら(収縮)上方に身体を持ち上げます。
逆に下りは傾斜や階段に対し、脚を下方に踏み出して、太ももの筋肉にブレーキを掛けつつ、引き伸ばしながら(収縮)下方に身体を姿勢を保つようにコントロールします。
この上りと下りは筋肉を、片や“縮めながら“ 片や“伸ばしながら“の違いです。
では、なぜ?下りの方がダメージが大きいのでしょうか?
これを分かりやすく例えでご説明しますと、輪ゴムがあります。
輪ゴムを切る場合は、輪ゴムの端と端を持って左右に引き伸ばすことにより、負荷が大きく掛かると引き千切れますよね。
これは筋力トレーニングでも、同じことが当てはまります。筋線維を仮に輪ゴムに例えると、損傷を与えるには、縮めることでは無く、引き伸ばしながらが負荷を掛けるのが重要なのです!
胸部を鍛える、筋トレの代表的な種目に“ベンチプレス“があります。
大胸筋(胸)の筋肉を刺激し、逞しい胸部を作るのを目指す種目なんですが、よく勘違いされるのは、バーベルを胸の上から上方へ、押し上げる方を頑張られる方が多く見受けられます。
でも実は、バーベルをゆっくりと下ろし、胸の筋肉を引き伸ばす方が、大きな負荷が大胸筋に掛かるのです。
同じく、腕の上腕二頭筋を鍛える種目にダンベルカールというのがあります。
この逞しい力こぶを作る、ダンベルカールなんですが、このダンベルを腰付近から顎近辺まで上げる動作は、上腕二頭筋を縮めながら行います。
逆に、顎近辺から下に下げる動作はもうお分かりでしょうが、上腕二頭筋を引き伸ばしながらですから、これも筋肉へのダメージはこちらの方が掛かることになるのです。
つまり筋トレというのは、鍛えたい筋肉に負荷(レジスタンス)を与え、その負荷に抵抗させる機能を利用することです。
そして、段階的に負荷を上げていく過程で徐々に筋力が高まり、筋肥大を見せていくのが効果の一つですから、負荷をしっかりと与えていくには、引き伸ばす動作(伸張性収縮・エキセントリックコントラクション)が大切なのです!
まとめ
★登山の上りは、心拍が上がり、気持ち的にも辛く感じるが、下りの方が筋肉のダメージは大きい。
★筋肉にしっかりと抵抗を与えるためには、縮めることよりも、引き伸ばす動作が重要になる。
誰もが辛く感じる上り傾斜なんですが、逆に楽そうに見える下りの方が、筋肉へのダメージが大きいのです。
これは筋力トレーニングでも同じで、筋肉を引き伸ばすことが、より刺激を与え、成長させることになりますので、是非お試ししてみてください🙇♀️
今回は、登山と筋トレにはこんな共通のポイントがあるというお話でした。
ご拝読ありがとうございました🙇♀️