シニア層こそ、トレーニング指導者が必要な理由とは!



 顧客様より、将来的に姿勢の乱れを防ぐための、気をつけるポイントを教えてほしいと言うご質問をお受けしましたので、今回はそのテーマでお話ししたいと思います。

まずは、シニア層になったら歩け、歩けというということは、何らかの形で聞いたことがあると思います。

勿論、歩くことは運動の基本です。

人は下半身に大部分の筋肉が存在するのですから、その筋群を使うことは非常に有効です。

歩けば、ふくらはぎなどの活動により全身の血流も促進されますので、日常生活でも歩行運動は是非取り入れて貰いたいことです。

しかし、歩くだけでは全身の筋肉をすべて使うことは出来ません。

上半身や体幹部にも姿勢を保ち、大切な頭部を支えることや肩回りなど、不調が現れやすい箇所も存在するわけですから、それらの筋肉にも適切な負荷を加えることは欠かせません。

特にシニア層になってくると、伸ばす(伸張)動作を意識的に取り入れるべきです。

この理由としては、筋肉というのは使わないと萎縮(縮む)する傾向にあります。

また、疲労してくるとこれもまた、筋肉が萎縮することが分かっています。

シニアになって、お仕事などをリタイアすると益々筋肉を使う頻度が下がるので、この傾向は顕著に見受けられます。

つまり、背中や肩が曲がって見えるのは、重力に本来なら対抗出来る筋群が、筋肉の衰えや萎縮によって、徐々に重力に逆らえず、そんな姿勢になってくるとも言えるのです。

そこで、胸部回り、肩回り、腹部、背筋上部などの筋肉にしっかりと適切な負荷とストレッチを掛けて上げる動作を定期的に行えば、前屈みや猫背等の軽減に繋がることになります。



★シニア層こそ、指導者の重要性とは!

しかしながら、そこの筋群を伸ばしながら、鍛えるって言われても、具体的に分からないと思います。

歳を取ってくると、様々な箇所に衰えなどが現れてきます。その衰えを感じ、また衰える前にジムなどの施設を訪れる方もいらっしゃるかと思いますが、トレーナーとしての率直な意見を言わせて頂くと、シニアこそ適切な指導を受けるべきだと感じます。

シニアになると、ジムに通ってもどうしても、おしゃべりが大半の場合笑と、トレーニングの知識が若い方に比べ、断然疎いという特徴があります。

勿論、おしゃべりや会話が悪いと言っている訳ではありません。頭の刺激にもなりますし、会話は心身の衰えを防ぐ意味でも必要だと思います。

しかしながら、せっかくジムに行っても、その時間が長ければ、身体の衰えを防ぐ筋肉への刺激時間も少なくなりますし、ほとんど会話で帰るパターンもあると思います。

それと、もう一つのトレーニング知識にしても、今の若い方はSNSなどにより、多少の知識を事前に得ることも出来ますし、勉強することも出来るのですが、

シニアの方は、学ぶこともある意味めんどくさい・・今までのやり方を流れ作業のようにこなすだけで見直さない・・また具体的な目標も無いので、只何の疑いも無くこなすだけ・・ってパターンもの凄くあると思います💦

体力が落ちていっているのに、自分に適切な、また必要な筋肉の鍛え方を知らずに、時ばかり過ぎていくのは本当に勿体ないと思います・・



一例を上げましょう。

女性会員様W様は70歳代です。

この方が内に来られた理由は、東京に在住の息子様が、ネットで広島のジムを検索し、その中から私をご指名されて来られたのです🙇‍♀️

「広島市で一人暮らしの母なんですが、お世話になることできますか?」とご連絡頂きました。

勿論、この息子様は内に来たこともなければ、私との面識も全くありませんでした・・

話を聞けば聞くほど、親孝行な息子様です🙇‍♀️

聞けば、お母様は昨年末に大病をされ、体力の低下が著しいので、身体を戻すのにプロのトレーナーの方にしっかりとご指導頂きたいということでした。

実際にお母様は、昔ジムには通っていたけれど指導を受けるわけでも無く、あまり効果を感じることは無かったということでしたが、

息子様は、自分も東京にてトレーニングをしているので、パーソナルトレーニングの重要性を誰よりも理解しておられて、

お母様も定期的に通って来ている現在は、肩から腕の慢性的な痛みも軽減し、ウエスト回りも引き締まりを実感され、息子様共々大変喜んでおられます🙇‍♀️

管理人もゴルフの遠征等では、頻繁に利用させて頂いています!

楽天ポイントが貯まりますので、非常にお得ですね🤗

★シニア層こそ、残りの人生を有意義に過ごすための投資は、お金よりも体力維持に掛けるべき!

私が聞いた、色々な人生の先輩方の共通するご意見は“健康こそ一番!”とよく言われます。

元気があれば何でも出来る!

例え、お金を沢山貯めても、大病してしまえば医療費で飛んでしまいます・・

だとすると、シニア層になるほど健康維持に投資することを考えるべきだと思います。

そのためには、今の自分に最適な運動処方をしっかりと指導して貰うことです。

但し、シニアの方が自分から行動を起こすことは殆ど無いと思います(しんどい、たいぎい、めんどくさい笑)

ですから、このW様のように、常に気に掛けているご家族様が、代わりに動いて上げることが必要なのでは無いでしょうか!



まとめ

★シニア層は歩くことと、上半身もバランス良く刺激することが重要!

歩くだけでは、刺激出来ない筋群に負荷を与えることにより、姿勢を維持したり、全身の血流を促進させる働きもある。

★シニアになると、めんどくさい、見直さない、目標も無い、情報も入らない

だからこそ、シニア層の方は他者の力を借り、効果的に自分の衰えを防ぎ、生き甲斐を見つけ、自分の衰えや機能低下に合った、運動処方を一緒に助けてくれる方の存在が必要だと言うことです。

私自身も若い頃に比べて、自分の興味がある事柄以外のことは、めんどくさくなり笑、ついつい成り行きで行ってしまう経験があります・・

でも、身体のことは非常に大切なことです!

ここはめんどくさがらずに、また、ご本人様の行動が難しい場合には、回りの方々(ご家族様)が後押しすることも大切だと感じています。

ご拝読ありがとうございました🙇‍♀️