よく柔軟性があるとか、無いとか、会話の中で話されているのを聞いたりしたことあると思います。
この柔軟性の“柔“とは、やわらかい、やわらかと言う意味を示し、軟と言うのもやわらかいと言う意味ですから、その言葉通りに身体の柔らかさの能力を表すことです。
★柔軟性は、関節可動域とその範囲内で筋肉と腱がどれだけ伸びるかによるもの!
この関節可動域(ROM: Range of motionの略)とは静的柔軟性と呼ばれ、各関節が傷害などが発生しないで活動(運動)することが出来る範囲を言い、
その可動範囲内で、筋肉と腱(筋肉と骨をつなぐ)がどれだけ伸びるかが、柔軟性として表わされています。(動的柔軟性)
★関節可動域(静的柔軟性)には、先天的な要素が大きく、一長一短がある!
○良い点
よく昔から、身体が柔らかいという方は、開脚が難なく出来たり、肩関節回りも可動域がやたらと動く方がいらっしゃいますが、これは持って生まれた能力でもあると言えます。
それにより、スポーツに於ける不意の転倒やアクシデントで、持っている可動域を越えるために、発生する傷害を防ぐことが出来ることは非常に利点です。
また、関節可動域が広い場合には、投げる動作一つにしても腕の移動距離が長く、その分遠くに引けるので加速度が加わり、速球や遠くに投げられ、
また、演技審査で評価されるフィギュアスケート、体操などには有利に働く作用になりやすいと言えるのです。
○悪い点
関節可動域には、一応の尺度となる角度があり、それをかなり超えるくらいの柔軟性がある場合には、逆に言うと関節が不安定とも言えますので、それにより痛めることも見受けられます。
また、各種スポーツ動作での動きも、関節可動域が広すぎて、無駄に動き過ぎる場合もあり、一定のフォームが定まりにくい側面もあります。
★筋肉と腱が伸びる(動的柔軟性)にはストレッチが有効!?
可動域を広げるには、筋肉や筋膜、腱などを対象にストレッチングを行うことは有効です。
先程申した通り、関節可動域には先天的な条件があり、広い方、狭い方は当然存在されます。
つまり、狭い方は関節の構造に於いて無理な制限が掛かるので、可動域を広げるといっても過剰にストレッチを行い過ぎると、
怪我に繋がることもあるということを頭の中に入れておく必要があります💦
★短時間に効果が出るPNFストレッチングとは!
このPNFストレッチングというのは、筋肉内、または腱に存在する筋紡錘、腱紡錘という固有受容性感覚器に刺激を与え、それで起こる反射機能を使い、筋肉や腱を緩めるというものです。
これはパートナーストレッチと言われる、他の方の手技によって行う方が、効果がはっきり表れやすく、管理人もお客様のパーソナルトレーニングの時によく用いています。
ハムストリングスを収縮させ(黄色の矢印方向の力)、それをパートナーが5秒程度受け止める(白い矢印方向の力で対抗し止める)
簡単に言うと、伸ばしたい筋肉に収縮(縮む)を起こさせ(5秒程度)その後に表れる反射機能(緩む)を利用して、徒手でストレッチするのです。
これは非常に効果が表れますので、是非一度お試しください!
★筋膜リリースを是非取り入れてください!
筋肉の回りには、筋膜と言って薄い膜が存在いたします。
これをご説明すると、皮膚と筋肉の間に位置する膜のことです。これは外側から“筋外膜“、筋を構成する筋線維を束ねるようにある“筋周膜“、単体の筋線維を覆う筋内膜の3つに分けられます。
この膜が癒着することによって、筋肉に次第に悪影響(痛み、コリ等)を与え、次第に筋肉の柔軟性を失うことになるのです。
この筋膜の癒着を取り除くことを“筋膜リリース“と呼んでいます。
そこで、管理人もいつも使用しているのが、トリガーポイントフォームローラーです!
この器具を使うと、筋膜リリースを簡単に行えます。持ち運びを出来るため、試合会場やホテルの室内でいつも使用しています。
是非、皆様もお試しくださいませ!
まとめ
★柔軟性は静的柔軟性と動的柔軟性に分けられる!
関節可動域(静的柔軟性)と筋肉と腱がどこまで伸びるのか(動的柔軟性)の2つに分けられる。関節可動域は先天的な要素に影響され、後天的に訓練により、動的柔軟性を改善することが、柔軟性を高める鍵となる。
★短時間に効果が表れる“PNFストレッチング“を取り入れる!
普通にストレッチするより、固有受容性感覚器に予め適切な刺激を与えることで、筋肉、腱を緩めて、短時間にストレッチ効果を引き出せる。パートナーに行ってもらうのがより一層効果的です!
★筋膜リリースにより、柔軟性を高めよう!
皮膚下にある筋膜にフォームローラー等を使用し、簡単に筋膜はがしを行える。これは他の方の手を借りなくても、各自が場所を選ばす行えるのが利点。ウォーキングアップ、クーリングダウン、疲労回復に管理人も愛用中。
ご拝読ありがとうございました🙇♀️