Q:身体を鍛えることに興味があります。将来的には大会に出場したいと考えていますが、まずはどのようにトレーニングを進めていくべきなのでしょうか?教えてください。
A:お問い合わせありがとうございます。さて、肉体美を競う競技は、現在沢山の大会が開催されています。将来的に出場を考えられているご様子ですね。了解いたしました。それに向けての考え方をご説明いたします。
★一眼で目を引く身体を作ること❗️❗️
どの大会に出るにせよ、肉体美を競う競技の場合には審査がメインです。つまり、野球やサッカー、ゴルフは点数や打数で勝敗を決しますが、ボディ大会は“審査員の眼“で見た審査評価で決まります。
つまり、誰が見ても(この選手が凄い)って感じさせることが一番に要求される訳で、それには、まず筋肉の大きさ(筋肉量)が鍵を握ると思います!
勿論、身体のライン(均整の取れた筋肉バランス)や体脂肪が少ない(カット)があることも重要ですが、レベルが高い(全国大会など)試合には、筋肉量が劣る選手はそこには勝ち上がれません・・
まずは、筋肉量を獲得するトレーニングが求められるのです。
★ジムで一番の力持ちになるのが先決!?
まずはこれを頭に入れてください!
“筋断面積は最大筋力に比例する“
この意味は、筋肉の断面積(太さ)は、その方の一回持ち上げられる(挙上)負荷が大きい(重い)ほど太くなるということです。
分かりやすく言うと、最大で70kgが挙がる方は70kgが支えられる筋肉が、150kg挙がる方には150kgが支えられる筋肉が獲得できるという意味です。
つまり、筋肉量を獲得を目指す場合には、挙上出来る重さ(負荷)が必要ということです。(※但し、一回だけを挙げるトレーニングをやるのでは無く、回数をやりながら筋力を伸ばすという意味です)
そこで、初心者の場合にはトレーニング種目のBIG3と言われる(ベンチプレス、スクワット、デッドリフト)これらを、いかに重い重量が扱えるようになるか!ということを目標にするのも一つの方法です。
例を上げると、通われているジムでベンチプレスの挙上重量が、自分の体重より少し重い程度の方って結構おられると思います。
例えば、体重65kgの方なら重さ70kg〜100kgのくらいの挙上重量の方は、ある期間トレーニングを行っていれば普通にいらっしゃいます。
ところが、体重の2倍程度になると殆ど見かける事はありません・・(才能と努力が要求される)
つまり、回りに居ないくらいの重量が扱えるようにならないと、他の方より抜きん出ることは出来ないということです。(すべてのスポーツでも当てはまります)
これから考えると、通っているジムで一番の挙上力があれば、そのジムでは筋肉量が一番になれる可能性は大ですよね。
それ位になったなら、ローカル大会(県大会)にエントリーしてみることです。
県大会には、各ジムの筋肉自慢がエントリーしてくるはずです。
そして県で勝ったら、ブロック大会(関東、関西、中国等)に! そのブロック大会に勝ったら、全国というように駒を進めていくには、
まずは、通われているジムで一番にならないことには、大会に出たとしてもほぼ1位にはなれないということです。(ジムに全国クラスの選手が在籍していたら例外ですが笑)
勿論、趣味や経験を積む意味で、勝負に拘らない出場ならいつ出ても構いません。
でも、あくまでも“勝つ“(優勝)のを目指すのであれば、そのくらいのレベルまで高めないと難しいと思います。
★とある問題で、出場する大会を慎重に選ぶ!
今はそれこそ、沢山の連盟、協会などの団体が存在します。部門も男子ならボディビル、フィジーク、クラシックフィジーク等、様々なカテゴリーがあります。
勿論、審査の基準は先程述べたような要素になるのですが、一つ他のスポーツ競技と違う??ことがあるのです。
それが、ドーピング(薬物)問題です・・
団体によっては、他のスポーツ競技と同じく、当日出場選手の中からランダムに検査を行い、または抜き打ち検査を実施し、厳しく対処する団体もあれば、全く薬物検査を行わない団体も存在するのです。
これでは、暗黙の容認で検査しないから、使うという選手が出てもおかしくありません。(ドーピング検査が有る、無しで、団体の基本的な考え方が分かる)
勿論、大会は出場せず、自らの身体の限りない発達を目指し、副作用をも受け入れるのなら自己責任(個人の自由)でいいのかも知れませんが??
もし薬物を使用している身体で、一人でもナチュラル(薬物は使わない)な選手が出場する大会に出場し、好成績を取ることは全く理不尽な事だと思いませんか?(選手の中にはユーザーが居るとは思わなく出場する方もいる)
また、薬物使用を公表せず、いかにもトレーニングとサプリメントで作り上げ、何も知らない一般の方を指導し、商売にしている方の考え方は到底理解できません。
これでは、スポーツとしてのフェアプレーは成り立ちません・・
だから、フェアに戦うためにも出場する団体や大会をしっかりと選び、またジム選び(通うジムのオーナーがドーピングに対し容認なのか、断じて反対なのかを)も大切だということです。(この事実を一般のトレーニーの方は、殆ど知りません)
トレーニング指導者は、薬物はどんな理由であれ、絶対に使用してはいけない!ということを声を大にして言い続けなればならない努めがあると思っております。(フェアでは無いし、ナチュラルで頑張っている大勢の選手達も疑いの目で見られるから)
ですから、今からボディ競技を目指す若い方には、残念ながら知っておかなければいけないことなのです。
まとめ
★まずは筋肉量の獲得を目指す!
各種、ボディ大会は審査で順位が決定されます。つまり、誰が見ても(凄い!)って感じるインパクトのある身体が求められる。それには筋肉量は絶対的なアドバンテージになり得る。(但し、筋肉量を重視しない大会もあるので一考まで)
★筋断面積は最大筋力に比例する!
このことから考えても、ジムで一番の挙上が出来るようになると、一般の方とはレベルが違う身体になるので、ローカルの大会で腕試しすることも可能。このように具体的な目標を持つことは、すべてのスポーツにも共通する。
★出場する大会によっては、フェアでは無いことがある!
ボディ大会は、すべてがフェアな方ばかり出場している訳では無い。(本来なら考えられないが)そこで、出場選手が前もって出場を目指す団体や大会を選ぶ必要性がある。通うジムの経営者の考え方一つで、間違った方向へ向かうこともあることを認識すること。
ご拝読ありがとうございました🙇♀️
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