Q: カナトシ式楽筋トレを書店で見つけ購入させていただきました。その中でカナトシ式の特徴で“ゆっくり動く“と“緊張を保つ”とありましたが、具体的にはどういうことなのでしょうか?教えてください。
A: まずは、ご購入いただきまして誠にありがとうございます🙇心より御礼申し上げます。了解いたしました。この2つのキーワードについてご説明させていただきます。
◉2つのキーワード!ゆっくり、緊張とは?!
この書籍は、今現在全く運動を行っていない方、運動に興味はあるがいずれやってみたいと思われている方、また運動をやっているのだが自己流で行われている方に対し、手軽に出来る運動処方をご紹介しているものです。
その中で、三つのキーワードを挙げさせていただきましたが、今回はご質問があった“ゆっくり動く“と“緊張を保つ”をご説明したいと思っております。
★ゆっくり動作する理由その一 筋肉に適切な負荷を与えるため!
これは、運動種目というのはこの中にも表記してあるように、5〜10回を3セットというように具体的に回数、セット数という目安が示されています。
しかしながら、多くの方はそれを守ろう、または囚われる余りに、その回数をこなすことばかりに考えが行きがちになってしまうのです💦
つまり(10回!)と思い込むと、それをクリアすることばかりが頭に過り、素早く動作をしたり、動作の途中で戻ってしまったりという、不完全状態になってしまう弊害が出てくるのです。
これでは、筋肉に適切な負荷が掛けることが出来なくなり、最大限の効果が見込まれにくくなります。
ですから、回数やセット数に過剰に囚われること無く、ゆっくりと出来る範囲で行うことにより、筋肉に刺激を与えることが出来るのです。(※5回しか出来なくても、1セットからでもOK!自分の出来る範囲で行なって下さい)
★ゆっくり動作する理由その二 筋肉、関節等を痛めないため!
先程同様、負荷を挙げることや回数をこなすことばかりを考えると、やってはいけない反動を使うことになる場合があります。
動作に無理な反動を使うと、筋肉や関節、靭帯等に無理な負荷が掛かり、せっかく運動を始めても痛めてしまったら元も子もありません!
刺激を与えたい筋肉をゆっくり伸ばし、ゆっくりと縮める。この感覚を常に頭の中で考えながら動作を行うことを心掛けてください。
★筋肉の緊張を保つ理由その一 運動動作で多くの方が勘違いされているミスを防ぐ!
例えば、スクワットという動作を例にとって見ましょう。簡単にいうと膝の曲げ伸ばし動作ですが、多くの方がどちらか一方を速く行い、または両方速い場合がほとんどです。(※勿論、素早く動作を行うトレーニングもあります)
キツイけん、はようやっちっろ!笑
この理由は楽に動作をこなせるからです!
でも、トレーニングは筋肉に適切な刺激を与えることが強化、発達させるポイントなのですから、決して楽に動作することが求められているのではありません。
カナトシ式では、しゃがむのも立ち上がるのもゆっくり動作を行って、多少はキツイですが安全に負荷を掛けることを心掛けることがポイントということなんです!
★筋肉の緊張を保つ理由その二 脳に筋肉が必要という指令を与える!
これは、反復動作を筋肉の緊張を解かずに、ゆっくり反復させると筋中に乳酸が発生してきます。
スクワット動作を続けていると、太ももなどが張る感覚や、なんとも言えない痛みを段々と感じることがあると思いますが、それが乳酸という代謝物質が発生した反応なんです。
この乳酸が生成されると、脳に筋肉を使ったという指令が伝わり、軽い負荷でもあたかも重いものを使ったというように、脳を錯覚させる効能があるのです。
つまり、ゆっくりと動作することにより各部を痛めることなく、なおかつ脳に重い負荷を与えたような指令が伝わるのですから、高齢者様などにも有効な刺激を安全に与えるわけなんです。
まとめ
★ゆっくり行うことで、筋肉に適切な刺激を与える!
回数やセット数に拘り過ぎると、素早く動作を行いがちになりやすい。それらはあくまでも目安であって、クリア出来なくても途中で止めても問題は無い。出来る範囲で行うこと!
★ゆっくり動作を行うと痛めにくい!
動作に反動を取り入れると、一瞬に大きな負荷が掛かる場合がある。つまり、強化させるために行うのに、痛めることになるとそれこそ本末転倒になるのでこれは避けなければならない。
★素早く動作する方が楽にこなせるが、緊張を解かないことが鍵となる!
多くの場合、動作の一方で速くなったり、動作全般で速くなる場合が見受けられる。その理由はその方が動作を楽にこなせること。トレーニングは楽にこなすのでは無く、しっかりと刺激を与えることを主眼に置くこと。
★筋肉の緊張を解かないと乳酸が発生し、脳に筋肉に負荷が掛かる認識を与える!
乳酸を発生させると、脳があたかも強い負荷が掛かったと認識する。つまり、若いアスリートのように強烈な負荷を掛けることなく、高齢者様にも筋肉と脳に適切な有益な刺激を与えることが出来る。
ご拝読ありがとうございました🙇
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