Q: ご質問します。私は夕食後などに満腹感があるのにも関わらず、甘いデザートなどに目がありません・・これって私が食いしん坊だからですか? 他の方はどうなんですかね?
A:ご質問ありがとうございます。そのお気持ちは良くご理解できます笑。分かりました!これは結構多くの方にご経験があると思いますので、ご説明差し上げたいと思います。
★食べ物を食べると、脳が満腹を感知する!
よく、食べ過ぎるとお腹が膨らみ、ついベルトを緩めたご経験は誰にでもあると思います。
このような状態になると、胃の中に沢山食べ物が入ってきて、これ以上食べられない・・って思った時に摂食が止まると考えがちですが、胃の中は全く関係ありません!
実は食べたいとか、もう止めとこうとか、指令を出すのはすべて脳になるのです。
脳には視床下部(ししょうかぶ)と呼ばれる部位が存在し、自律神経、内分泌の調整等を行う器官で食欲などの中枢として機能しています。
つまり、食欲などを主る中枢のことを“摂食中枢“と呼び、この働きが活発になると食欲が湧いてきますし、お腹も空いてきます。
また、逆に食べるのを中止させるように作用するものを“満腹中枢“と言い、食べ続けていると徐々に摂食中枢が弱まり、満腹中枢が活発化して摂食が止まるわけなんです。
これを逆に考えると、例え胃の中が空っぽだとしても、脳が満腹と感じれば摂食が止まり、胃の中が満杯だとしても、脳がそれを感知しなければ幾らでも食べられるということです。
★感覚特異性満腹感とは!
この言葉を聞いても、よく分からないと思いますのでこれをご説明いたします!
よく、甘いものやデサートは別腹!?って聞いたことがあると思います。
これは、この感覚特異性満腹感というのが関係しているんです!
これは、人はある特定の味覚を食べ続けると、次第にその味覚に対し、本当は満腹になっていなくても、言葉を変えれば飽きて来てしまうのです・・
だとすれば、その食べ物は(もういい💦)けど、他の違う味覚なら食べたいと感じるということになる可能性があるのです。
ですから、例えお腹が一杯だとしても、甘いものやデザートなど、全く違う味覚などだと脳が受け付けるわけなんです!
勿論、ケーキバイキングなどのように同じ甘い味覚のものは、やはり大量には受け付けないはずですが、他の味覚のものなら大丈夫となるわけです!
ですから、ご質問者様のように食事を終えた後でも、ついつい甘いものを食べた時の感覚、デザートを目で見た時に生まれる視覚や、
過去の味覚や食感などが自然にイメージされることで、胃の中が満杯だとしても食べたいという欲求が出てくるわけなんです。
ですから、ただ単に食いしん坊という理由だけでは無いということなんですね!
まとめ
★食べ物を食べると、胃では無く脳が感知する!
食べるとお腹が膨らむことで、腹が一杯となるのでは無く、すべては脳の視床下部において中枢に作用し、摂食、満腹を感知し、食欲増進、摂食を止める機能を司る。
★感覚特異性満腹感により、別腹ということが可能になる!
同じ味覚のものばかりを食べ続けていると、次第に摂食意欲が軽減してくる。しかし、他の味覚が違う食べ物には、過去の味覚、視覚、食感などで摂食意欲が現れてくる。つまり、別腹というようにデザート等がすんなり食せるのはこんな理由がある。
ご拝読ありがとうございました🙇
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