2022年12月06日一覧

ボクシングをやっています! 強いパンチを打つにはどこを鍛えればいいのでしょうか?

Q: 今、高一なんですが部活でボクシングをやっています。パンチ力を増すにはどこを鍛えるのがいいのでしょうか?教えてください。

A:お問い合わせありがとうございます。ボクシングや空手など格闘技ではパンチは重要な要素になります。そこを強化するには、どこにターゲットを当てるのかをご説明したいと思います。

★結論から言うと“下半身“を強化する!

パンチ力アップですから、腕とか肩など関連がある部位を鍛えたら、強化出来ると一般的には思われがちだと思います。

勿論、全く必要無いかというとそれは違います。

動作には、腕や肩、胸、背中も使うのですから大切なのは間違いありません。

しかし、上半身の力をしっかりと発揮させるには、実は下半身や腰回りの筋群が必要なんです!

 大きな力を発揮出来るのは脚なんよね!

では、それを今から確かめるために次に言うことをやってみてください!

ボクシングの構えをして(腕を曲げ、顎の前に両拳を持って来る)みてください。

その状態から、両足を揃えたままパンチを打ってみるのと、片足を一歩前に踏み出してパンチを打ってみると、どちらが強く打てますか?

間違いなく、足を踏み込んで腰を使ってパンチを打つ方が、強いパンチが打てるはずです!

 フットワークは上半身にも好影響を与える!

これは、腕だけを出してパンチを打つのと、一歩前に足を踏み出して打つのでは、前に出している方が腰を捻りながら腕を出せるからです!

つまり、下半身の動きと腰回りの動きを強化すれば必然とパンチ力はアップしていくと言う訳です!

★立位でのスポーツ動作は下半身主導で!

「あっし(脚)の知ったことじゃござんせんが」笑

これは、ボクシングだけではありません!

野球でもテニスでもゴルフでも、立位の状態で行うスポーツは下半身の動きが重要なんです。

これを分かりやすく解説しますと、人間の筋肉量で一番、二番に筋肉量が多いのが、大腿部(太ももの前面)と臀筋(お尻)なんです。

 力が出るのはいいけど・・(^_^;)

つまり、大きなエンジンを搭載しているのが、下半身に集まっているのですから、そこを生かしてリンクさせることが、上半身の力をアップさせる鍵だと思ってください。

★パンチは肩を内旋させながら打つ!

下半身の筋力を高めることが、強いパンチを打つ秘訣だとお話ししました。

では、上半身はどのような動きを強化するといいのでしょうか?

ストレートと言われるパンチを打つ場合、拳が内側に回転するように打つことになります。つまり“肩を内旋“させることです。

  この回転では無いよ・・笑

肩を内旋させてパンチを打つ場合、胸の大胸筋と言われる筋肉と背中の広背筋を上手く使うことが必要です。

引く(ローイング)動作は背中の筋肉を鍛えられますよ!

つまり、その動きから考えると胸の筋肉と背中の筋肉をバランスよく強化することが求められます。

ベンチプレスに代表される、腕を伸ばす動きには胸の筋肉が関与し、ローイングに代表される腕を曲げる動きには、背中の筋肉が関与しています。

腕を押し上げるのは胸の筋群が使われます!

また、強いパンチを打つ場合のコツとしては、伸ばす腕(例えば右腕)の反対側の腕(この場合左腕)を一瞬、身体に近づける(引きつける)と、反作用の力が働き、右腕が強く伸ばせることになります。

つまり、身体の前面(胸部)と後面(背部)をバランス良く動員されることが求められますから、トレーニングするにしてもそこを頭に入れながら行うことが必要なのです。

まとめ

★強いパンチを打つには下半身を使うこと!

腕を使い、パンチを打つのですから肩回りの筋群の動員は必要です。しかしながら、上半身の筋肉より強い力を発揮出来るのは、脚、腰回りの筋肉なので、それをリンクさせることにより、さらにパワーを増せることになる。

★筋肉量が多い、脚を有効に使うこと!

身体の部位で、筋肉量が一番多いのが大腿四頭筋(太もも前面)で、二番目が大臀筋(お尻)です。つまり、下半身に集まっている大筋群を有効に使うことが上半身に伝わり、強いパンチを打てる要素となる。

★パンチは肩の内旋動作となる!

ストレートと言われるパンチは、拳を内側に捻りながら打ち出す。これは肩を内旋する動きになるので、この時に上半身の大筋群である三角筋(肩)、大胸筋(胸)、広背筋(背中)が動員される。また、打ち込む腕の逆側の腕を引き寄せることの反作用で、強いパンチが打ち込めることになる。

ご拝読ありがとうございました🙇‍♀️

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