2022年05月31日一覧

マシンとフリーウェイト(筋トレ)は、ライフスタイルに合わせチョイスする!



Q: ご質問します。通っているジムにはマシンとウェイトを付けて行うシャフトなどが配備されていますが、これらはどういった目的や考え方により使い分ける方がいいのでしょうか? 教えてもらいたいです。

A: ご質問ありがとうございます。さて、施設にはマシンとプレート(重り)を長いシャフトの左右に付けるバーベルとシャフトが短いダンベルというものがあります。

このバーベルとダンベルを用いたトレーニングをフリーウェイトと呼んでいます。

ダンベルトレーニングの一例



★フリーウェイトとマシンの特性!

これは、この名の如く自由(フリー)に動かせる、また、軌道が固定されないという特徴があり、これらの利点としては、各種スポーツ動作の特性に合わせて、筋肉を鍛えることが出来るということです。(スポーツ動作は単一の決められた動きでは無いため)

しかし、動きが自由過ぎて、慣れるまで軌道が不安定、適切なフォーム習得に時間が掛かる、また、無駄な可動域を制限出来ない(オーバーストレッチ等)という欠点もあるのです。

それに比べて、マシンは軌道が一定であり、動作が特定されるため、無駄な動きを制限出来る。また、初心者様がトレーニングを行っても、筋肉や関節等を痛める危険性は低いという特徴があるのです。

これらから言えることは、トレーニーの安全性を重視する場合や、動きを容易にしたい場合にはマシンを選択し、

特定のスポーツ動作に特化し、各種スポーツの筋力アップなどを目的の場合には、フリーウェイトを選択することも有効となるのです。

これが、よく一般的に巷に解説されている考えです。



★各自のトレーニングスタイルで選ぶ!

では、ここからはもう一つ違う観点から、フリーウェイトトレーニング、マシントレーニングを検証してみたいと思います。

まずは、トレーニング時間の取れない方、多忙な日々を送られている方には、フリーウェイトをお薦めいたします。

この狙いは、短時間で沢山の筋群を刺激出来ることが可能だからです。

これを広トレブログ的に、例えで解説いたしましょう。

今からの季節、農産物の畑には無駄な雑草や虫などに荒らされる被害を食い止めるために、薬品などを散布することもあると思います。

もし、この畑が広大な場合、手作業で撒いていると、確かに丁寧には散布できるでしょうが、労力と時間はかなり掛かりますよね💦

これを空中からドローン等で散布すると、短時間でより広い畑に散布することが可能です。

ここで言うドローンはフリーウェイトになり、動きが自由な分、一度に多くの関節を動かす(多関節運動)ことにより、沢山の筋群を同時に刺激できることになり、短時間内で幅広い筋肉を鍛えられることになるのです。

トレーニング時間が短くても、一度に沢山の筋群を刺激出来たなら、効率がいいですよね。

私的の場合にも、時間が限られている時には、手っ取り早く鍛えられるフリーウェイト(スクワット、デッドリフト等)を行うことが多いです。

逆に、時間がたっぷりある場合とか、ターゲットの筋肉を絞って鍛えたい場合には、ここで言う手作業散布はマシントレーニングです。

マシンには、この部位っていう特定の筋肉に、ターゲットを絞って鍛えることが可能ですし、筋トレの醍醐味であるパンプアップ感を得られやすいのも特徴です。

(パンプアップとは、筋トレ後に疲労物質の除去などのために、一時的に血流が促進され、水分などが筋中に集まり、空気を入れた風船のような状態になること ※フリーウェイトでも可能)



また、こんな考え方もあります。

野球の投手で例えるなら、先発ピッチャーはフリーウェイト、中継ぎ(セットアッパー)はフリー、またはマシン、抑え(ストッパー)はマシンという使い分けも出来るわけです。

一番馬力がある投手を起用する先発には、フリーウェイトにて多くの筋群を動員させ、より重い重量を扱うことで、筋破壊を起こさせます。

セットアッパーでは、徐々に特定の筋肉を疲労させ、ストッパーでは最後に追い込んで終了ということも選択肢としては出来るわけです。

つまり、フリーウェイトもマシンもテクニックを身につけて頂ければ、それだけバリエーションに富んだメニューが、組めることになりますので、習得に取り組まれてみてはいかがでしょうか!

まとめ

★フリーウェイトは動きが自由に扱えるので、幅広い用途に活用出来る。但し、フォーム習得にしっかりと時間を掛け、学ぶことが重要です。

★トレーニング時間が確保出来ない方は、フリーウェイトは一つの種目で、多くの筋群を動員出来るので、非常に効率が良く、お薦めいたします。

★マシントレーニングは、簡単そうに感じますが、私の経験上、サドルの高さとかハンドルの位置を軽視し、負荷が他の部位に掛かっている方が多く見受けられる。自分の身体に合わせて調整しなければ、効果が半減することを認識すること。

一つだけ言えることは、フリーウェイトにしても、マシンにしても只、上げ下げするものでは無い(軌道、リズム、タイミング等)ということをこの機会に学んで頂きたいですね。

学ぶことに、時間とお金を掛けることは自己投資であり、決して無駄ではないと思っています。

ご拝読ありがとうございました🙇‍♀️