早起きがもたらす効能を再考しましょう!



昔からの諺で“早起きは三文の徳(得)“というのがあります。この言葉の語源は様々あるのですが、一つ分かりやすく表現をしますと

早起きすると、わずかなことではありますが、身体や体調などに好影響があるという意味に、捉えても良いと思います。

例えば、早起きするにはそれだけ早く就寝することが必要となるわけで、一般的に夜ふかし、徹夜、夜勤など、身体に負担が掛かることを行えば、必然的に早起きは出来ないことになります。

★成長ホルモンの分泌は22時〜2時の間に!

身体の成長や機能を正常に働かせるには、脳下垂体から成長ホルモンの分泌が促進されるのが鍵となります。

この成長という言葉だけ聞くと、子供の時というイメージが湧きますが、成長ホルモンは成人になっても分泌される貴重なホルモンです。

この成長ホルモンの分泌が活発化される時間帯が夜の22時から2時なんです。

つまり、理想的にはその時間には就寝していることが必要で、22時前に寝る方は、成人では早寝になるかと思います。

この成長ホルモンの作用は、免疫機能の向上や体脂肪分解促進、筋組織の向上など、大変有益なことが報告されています。

早く寝れば、必然的に早く起きるので、これも一つの“徳(得)“と言えるでしょう!



肥満防止にも有効である!

早く起きるとその分、余裕がある時間配分が可能になるために、しっかりと目覚めてから朝食が食べれたりします。

私は多くの顧客様に、パーソナルトレーニングを行う際、生活習慣、食習慣等を問診することがあるのですが、結構、朝食を食べてない(食べれない)方が多くいらっしゃるのを感じています💦

これは、時間ぎりぎりに起床したり、夜遅く食事をすることにより、時間が無い、食欲が無い、はたまた昔から朝は全く食べないという理由の方が多いのです。

逆に、朝歩くとか、体操するとかの身体活動を行う方は、必然的にお腹が空くので、朝食をしっかりと食べる方が多いです。

私も昔から朝食はしっかりと食べます。一日の内で一番ボリュームが大きいです。これは夜遅くに食事しないことと、朝食前に練習をするため、自然と食欲が出てくるのです。

また、朝食べないと夜飯のボリュームが増えやすく、体重増加の一因になりやすいのです。

★太陽光の様々な効能とは!

次のポイントは、只早起きするのでは無く、その際太陽の光に当たることです。

朝起きて、太陽光に当たると、身体が温まる感覚が起こります。これは紫外線により体内のミトコンドリアが刺激を受けるからです。

このミトコンドリアというのは、細胞に含まれる細胞小器官で、この働きでビタミンD等が生成されるのです。

このビタミンDは、意外と知られてないのですが、若年層、中・高齢者の方の筋肉づくりにも、たんぱく質と合わせて非常に重要な栄養素で、筋肉、骨などにも好影響をもたらします。

また、現代はストレス社会です。

心の病(うつ病等)の統計を取ると、日照時間が短い冬場に多く、逆に長くなる春先から夏場に掛けては少なくなるため、太陽光の効果があると言われています。

このコロナ禍で、外出機会の減少により、感染もそうですが、心の病のことも大変気になります。

★睡眠ホルモン“メラトニン“の働き!

また、朝に太陽光を浴びると体内時計がリセットされ、脳の松果体から分泌されるメラトニンの分泌が止まります。

メラトニンというのは、睡眠ホルモンと呼ばれるように、睡眠に非常に重要であり大切です。

このメラトニンは目覚めてから、14〜16時間くらい経過すると(例:5時起床、21時就寝 ※間隔16時間)また再び分泌されるので、体温が徐々に低下し、副交感神経優位になり、睡眠に入れるようになるのです。

メラトニンの分泌は加齢と共に減少していきますので、夜中に何度も目が覚める、眠りが浅い、早朝に目覚めるなどは、この影響があると言われています。

また、この原因の一つに夜更かしで、いつまでも部屋の電気をつけていると、身体が昼と勘違いして、メラトニンの分泌を抑制させるのです。

このことから考えても、早寝、早起きに繋がるような睡眠習慣が、いかに大切かを感じる理由になるのです。

まとめ

★成長ホルモンの分泌は22時〜2時に分泌が活発化する。

理想はその時間には、就寝することにより、免疫機能、筋機能、体組成に有意な働きをもたらす。

★肥満防止にも繋がることになる!

早起きすると、朝に時間的な余裕が生まれ、活動する時間も見込まれるために、朝食を取る習慣になりやすい。つまり、朝にしっかり食べることにシフトすることで、夕食が抑えられて肥満防止に役立つ。

★太陽光は様々な身体への好影響を与える!

太陽光を浴びると、身体の機能が目覚め、筋肉づくりに働くビタミンDの生成を促進させる。

また、ストレスへの影響もあり、太陽光を適度にあたることにより、心のケアにも繋がることにもなります。

★睡眠ホルモン“メラトニン“

このメラトニンに分泌には、規則正しい生活にて、体内時計の働きにより、時間サイクルで自然に分泌されるようになります。特に加齢により分泌が低下してしまうので、夜ふかしなどはなるべく避ける方が良いと思います。

生き物にとって睡眠は、分かりやすくいうと、スマホの充電📱と同じような意味を持ちます。

疲労回復も活動エネルギーも心の活力も、睡眠をしっかりと取ることにより、再び活発に活動出来る源となるのです!

今一度、皆様方の睡眠を見直してみる機会になれば幸いでございます🙇‍♀️

ご拝読ありがとうございました🙇‍♀️